通話中に「いま録音してるのか?」…「監視共和国」不信感広がる=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.20 10:57
#1.「ニュースを見るとお前も信じられない。この通話もひょっとして録音しているのか」。友人と電話で世間話をしていた30代の会社員チェさんが18日に聞いた言葉だ。友人がいきなり言った冗談のような言葉にチェさんは「違う」と答えながらも冷や汗が出たという。自分のスマートフォンの自動録音機能が設定されているのではないかと一瞬思ったからだ。この日、政界では与党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)候補の通話録音ファイルが公開され、2日前には国民の力の尹錫悦(ユン・ソクヨル)候補の夫人・金建希(キム・ゴンヒ)氏の通話録音がテレビで報道された。
#2.会社員パクさん(31)は最近、自分の携帯電話の通信会社に対し、通信資料を提供したかどうかの確認を求めた。検察、警察、高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の通信照会に関するニュースに接した後だった。「自分の情報も見られているのではないか」という疑いは現実として表れた。検察に加入者名と生年月日などの資料を提供したという確認書を通信会社から受けた。理由は分からなかった。パクさんは「捜査機関は望めばいつでも自分に関する情報を容易に入手できるということであり、深刻性を感じた」と話した。