私生活暴露の韓国大統領選挙…国民はイライラする
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.20 07:55
ネガティブ大統領選挙政局は単純な攻防を超え観淫症対決に落ちぶれている。大統領候補と配偶者の通話ファイルが公開された後、これに対する攻防が相次いでいるからだ。過去の大統領選挙で見てきた時代精神論争は跡形もない。次世代に向けた巨大談論は「税金ばらまき競争」に押され姿を消した。大統領選挙をわずか49日前にした時点としては前例のない奇異な風景だ。
本格的な録音ファイル政局は15日にMBCテレビの番組がキム・ゴンヒ氏の通話ファイルを報道して触発された。公営放送がユーチューバー(ソウルの声)とキム氏のプライベートな通話内容を報道することに対する批判世論もあったが、与党「共に民主党」関係者は「地上波視聴率50%。今度の日曜日はこれを見ましょう」(チョン・チョル選対委メッセージ総括)として支持者の視聴を促した。19日には李海チャン(イ・ヘチャン)元代表が登板し「大統領候補夫人であるキム・ゴンヒだけ見えない。こんな大統領選挙は初めて見る」として攻勢に参加した。
キム氏の通話録音ファイル放送に「私的対話」だとして猛反発した野党「国民の力」も大きく変わらなかった。『グッバイ、李在明』の著者張永河(チャン・ヨンハ)弁護士が民主党の李在明(イ・ジェミョン)候補の暴言録音ファイルを追加公開し応酬した。李候補が兄と妻とした通話という点でこれもまた私的な通話に当たる。「国民の力」選対本部は「張弁護士個人資格の発表」として距離を置いたが、張弁護士が同党の「李在明検証特別委」の副委員長という点から距離を置くのは矛盾という指摘が出ている。