サムスン電子がグラフィック機能を大幅に向上させたフラッグシップ・スマートフォン用ＡＰ（アプリケーションプロセッサ）「Ｅｘｙｎｏｓ（イクシノス）２２００」を公開した。来月発売予定のサムスン電子の最上級スマートフォンシリーズ「ギャラクシーＳ２２」に搭載される予定だ。

サムスン電子は１８日、プレミアムモバイルＡＰ「Ｅｘｙｎｏｓ２２００」をリリースしたと発表した。モバイルＡＰは、スマートフォンなどのモバイル機器で演算・マルチメディアなどの主要機能を担う部品で、スマートフォンの「頭脳」と呼ばれている。

最近、ゲーム市場でスマートフォン基盤のモバイルゲームが占める割合が大きくなり、グローバル半導体企業が先を争って高性能グラフィックス技術を公開する傾向にある。サムスン電子はＥｘｙｎｏｓ２２００が半導体設計業者ＡＭＤと共同開発したグラフィック処理装置（ＧＰＵ）の「Ｘｃｌｉｐｓｅ」を搭載し、モバイルゲームの限界を超えて専用ゲーム機（コンソール）レベルの高性能・高画質ゲーミング経験を提供すると説明した。高性能の写真撮影も支援する。

Ｅｘｙｎｏｓ２２００には、モバイルＡＰ初のハードウェア基盤の「光線追跡」機能と「可変レートシェーディング」技術が適用された。光線追跡機能とは、物体に透過・屈折・反射される光を追跡して事物をリアルに表現する技術で、ゲームをより現実的に具現化してくれる。可変レートシェーディングは映像の明るさや動きなどを分析し、物体に応じて画質を調整し、シューティングゲームや高解像度ゲームを問題なく作動可能にする。

サムスン電子の朴庸仁（パク・ヨンイン）システムＬＳＩ事業部長（社長）は「Ｅｘｙｎｏｓ２２００は最先端４ナノ極紫外線（ＥＵＶ）工程、次世代ＧＰＵなどを適用し、ゲーム・映像処理など多様な領域で新たな次元のユーザー経験を提供する」と述べた。