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【コラム】「権力分けるほど権威高まる、帝王的大統領制と決別する時」=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.19 09:55
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とても古くなった常識、そのため挑戦できない真理のように見なされてきた観念の枠組みを破ろうとする学者がいる。政治哲学者の黄台淵(ファン・テヨン)東国(トングク)大学教授がその主人公だ。自由と平等の理念に基づいた民主共和政体制、これを支える自由市場経済と福祉制度、これを実現するための官僚制などは西洋固有のものではなく東洋の孔子哲学から始まったものと黄教授は主張する。われわれが採択した憲法、体制、市場などはすべて孔子の思想が西遷し現在の形態に作られた後に還流ないし逆輸入されたもので、そのため近代化過程に大きな抵抗がなかったということだ。

彼が見るのにはボルテールやヒュームなど近代を内包した西洋の啓蒙主義者の90%以上は孔子崇拝者であり、英国民主主義の基礎を作ったウィリアム・テンプル、共和国家米国を作ったジェファーソン、フランクリンらは「孔子の大ファン」だった。ジェファーソンらによって米国憲法に宗教の寛容条項など孔子哲学の影響が混入され、連邦最高裁庁舎に旧約英雄モーセとともに孔子の立像が彫られているのもそうした理由で説明できるということだ。

 
◇「西洋民主共和政も孔子から始まる」

2001年から孔子を深く掘り下げ始めた黄教授が本格的に研究成果物を出し始めたのは10年ほど前からだ。まず著作の膨大さに圧倒される。彼が出した孔子関連著書は全16部作30冊だ。2020年版『孔子と米国の建国』は上下巻1786ページに上るが活字は一般的な単行本よりも小さい。この本を少しだけ広げてみれば黄教授の論旨が希望的想像の所産や空虚な仮説と飛躍で積み上げた砂の塔ではないということがわかる。

彼は膨大な文献を渉猟して緻密に検証した上で細かく根拠を提示している。たとえばこのような形だ。黄教授は米国建国の父フランクリンとジェファーソンが残した著述と手紙、日記などを隅々まで読み、彼らの読書目録と蔵書目録まで調査した。するとフランクリンは『中国哲学者孔子の哲学と道徳』を読みふけり「13個の徳目リスト」を作って自身の修身指針とし、一日三省を実践したという事実を見つけ出した。彼が発行した週刊新聞に孔子経典の抜粋文を連載したのも見つけ、内容を原典と比較分析した。もちろん黄教授の論旨は非常に論争的な上に既存の常識を覆すものなので短時間で検証と評価をするのは容易でないだろう。

黄教授をインタビューしたのは古今東西をあまねく渉猟した学者の目で見る韓国政治の現住所と課題を聞いてみるためだった。彼は現実政治にも参加したことがある。金大中(キム・デジュン)政権誕生の原動力だったDJP連合も彼のアイデアを金大中氏が受け入れたものだ。黄教授はドイツで7年半にわたりマルクスの原典を掘り下げて博士号を取得した。1990年代初期に彼は進歩陣営または変革運動を追求する進歩陣営の理論メディアにしばしば登場した。彼がマルクス研究者から孔子研究者に変身した知的旅程の遍歴はいまの韓国社会にも多くの示唆点を投げかける。

――凡人の目にマルクスと孔子は対称点に立った人物に見える。研究テーマを変えた契機は。

「学問的関心の出発は理想国家、すなわち良い国とはどんな国かという問いだった。私はマルクスの勉強を大雑把ではなく最後までしたと自負する。マルクスの2点を到底受け入れられなかった。ひとつは暴力を正当化することだ。マルクスは政治目的を達成するのにスムーズだったり効果的であるならば暴力を使うことは正当と考えた。反対に暴力の使用が効果的でないのにそのようにするのは間抜けなことだ。徹底して功利主義に立ったのだ。ここに倫理はない。暴力が容認されるのは正当防衛に限定されるべきだが、マルクスの原典43冊をすべてひっくり返してみてもそんな話はただの1行もない。暴力革命論の起源をレーニンに求める人もいるが、それは誤読だ。暴力革命論の元祖はマルクスで、責任もマルクスにある。もうひとつが階級闘争の問題だ。人類社会に階級闘争が起きるという説明は歴史的現象として受け入れることができるが、階級闘争をしなければならないということは別の問題だ。これが社会を変えるには闘争しかないという闘争唯一主義と闘争万能主義につながる。事実はマルクスだけでなく西洋歴史哲学と社会科学全般の問題でもある。「万人の万人に対する闘争」と語ったホップズや、「権力闘争が政治の本質」としたマックス・ウェーバーで見るように、闘争を除けば社会科学が成立しない。だが私はこれを受け入れなかった」。

【コラム】「権力分けるほど権威高まる、帝王的大統領制と決別する時」=韓国(2)

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    2022.01.19 09:55
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    黄台淵教授が18日に東国大学の研究室で孔子の政治哲学が西洋近代国の形成に及ぼした影響について説明している。カン・ジョンヒョン記者
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