【コラム】候補たちの足かせ「内部の敵」=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.18 14:07
李在明候補の足かせも内部に隠れている。すなわち172席の恐竜民主党と進歩陣営内部の干渉と統制だ。ここの魂の主流は「アスファルト運動圏」出身。進歩左派理念の586護衛武士のことだ(586は1960年代に生まれ80年代に大学生だった50代を指す)。予備選当時、李洛淵(イ・ナギョン)候補に対してさえ、主流は「名門学校、メジャーメディア出身でDJ〔金大中(キム・デジュン)〕の目に留まった湖南(ホナム)の民主党4選、道知事、首相と順調だったが、民主化のための苦労を一度でもしたことはあるか」という陰口を叩いていた。李在明氏に対しても同じだ。「政治志望弁護士という制度圏出身というだけで、我々が地べたで苦労していたとき司法試験の勉強しかせず一度でも石を投げたことはあるか」という内心を見せる。今でこそ支持率1位を行き来し、これと言った代案もないので潜伏状態のこの党の深淵かつ強固な傲慢だ。
李氏が掲げた「実用主義」と「国民統合」、実に素晴らしい。内部の壁はバカにできない。重課税1年猶予、総合不動産税の緩和、再建築・再開発活性化などの変化や北朝鮮ミサイルへの「挑発」規定など中間に進もうとすれば間違いない。「金持ち減税」「お前があえて党の魂をつぶすのか」という主たちの反発がさく烈する。党オーナーの好みに合わせた「国土保有税」を叫んだところ、多数の国民の反発が大きくなって候補が退く。再びしれっと「土地利益配当制」に再包装して妥協するのが常だ。いや、私有土地に税金をどかんとかけて基本所得として分け合うとは…。これがその「社会主義幽霊」ではなくて何だというのか。「する、しない」がいつも一進一退するので「何か良い話をしても信じることができない」だ。真正性と信頼が変わらないので、1位といってもいつも37~40%の陣営内ボックス圏(今回の大統領選挙勝利の推算最低期待値は43%)だ。