春節連休に五輪…「オミクロン株上陸」の中国発サプライチェーン不安拡大
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.18 11:13
新型コロナウイルスのオミクロン株に対する中国式封鎖政策が世界的なサプライチェーン不安を呼んでいるとニューヨーク・タイムズが16日に伝えた。世界の製造業生産の3分の1を占める中国で感染力が高いオミクロン株が広がり始めたためだ。中国は新型コロナウイルス感染者が出れば感染者の生活半径一帯をすべて封じ込める「コロナゼロ」を固守している。
中国は最近、上海、大連、天津、深センの港湾都市4カ所で一部閉鎖措置を取った。埠頭は閉鎖しなかったが、こうした措置だけでフォルクスワーゲンとトヨタは天津工場の稼動を一時中断しなければならなかった。同紙は「中国で広範囲な封鎖がさらに広がれば(中国に供給を極めて依存している)米国全域のサプライチェーンにも影響を及ぼすだろう」と分析した。
フィナンシャル・タイムズも15日に警告の声を出した。「オミクロン株を抑制するための中国の戦闘はスマートフォンから家具に至るまで製品生産と物流の流れを脅かす」としながらだ。3週にわたり都市全体が封鎖されている山西省西安にはサムスン電子のメモリー半導体工場だけでなく、米国の半導体会社マイクロン、台湾のパワーテックテクノロジーの工場もある。