新型コロナウイルスへの懸念から、来月４日に開幕する北京冬季五輪が一般客にはチケットを販売しないことにした。

ロイター通信が１７日に伝えたところによると、大会組織委員会はこの日声明を通じてこのように明らかにした。

これに先立ち組織委は昨年９月に新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため海外の観客の五輪観覧不可決定を下している。

組織委は「現在の新型コロナウイルスパンデミックの重大で複雑な状況を考慮しすべての参加者と観客の安全を保障するためチケットをこれ以上販売してはならず、適切なプログラムにより特定グループの観客を招待することにした」と説明した。

続けて「これら観客には各競技観戦前と後、観戦中に新型コロナウイルス防疫政策を厳格に順守するよう求める」と付け加えた。

ただ組織委はチケットをどのように分けるのかなどに関する詳しい事項は明らかにしなかった。

北京と周辺地域で開かれる今回の五輪は選手と関係者を一般と分離する閉鎖環境の中で行われる予定だ。多くの選手はチャーター便で北京入りする。

組織委が苦心の末に「特定グループ」の観客を招待することに決め無観客は避けたが、新型コロナウイルス感染拡大の中で観覧席にどの程度まで観客を入れるかは未知数だ。観客を多く動員して新型コロナウイルスがさらに広がるならばむしろ逆効果になりかねないためだ。