【社説】後進国型「光州マンション崩落」、責任厳重に問わねば
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.13 08:08
光州(クァンジュ)の39階建てマンション工事現場の外壁崩落事故は後進国型安全事故の典型とみられる。側面が崩れた23~38階で作業した作業員6人の行方がわからなくなっているだけに設計と施工管理過程で安全規則をしっかり守ったのか徹底して捜査し法的責任を厳重に問わなくてはならないだろう。
マンション工事現場の外壁が引き裂かれた様子はまるで航空機テロにあったかのように惨憺に見えた。鉄筋コンクリートの建物がどうしてなだれのように崩れ落ちたのか、常識では納得しがたい。国土交通部と事故現場を観察した専門家らはコンクリート打設のための型枠が崩れてタワークレーン支持台が損傷し事故が起きたと推定している。それなら鉄筋・セメントなど建築資材を正常に使っていたのか、2020年3月に着工したこのマンションの11月の入居日程に合わせようとコンクリート養生に時間がかかる冬期に無理に工期短縮を試みたのか、明らかにしなければならない。
事故マンション施工者は昨年6月に光州市鶴洞(ハクドン)の再開発地区撤去現場で起きた倒壊事故の元請け企業と同じHDC現代産業開発だ。昨年は撤去工事中の5階建ての建物が突然倒壊し市内バスが下敷きになり9人が死亡した。当時の事故は下請け企業の撤去過程で発生したが、検察は現代産業開発関係者もずさんな撤去作業に関与したと判断し裁判に渡した。現代産業開発の兪炳圭(ユ・ビョンギュ)代表はきのう謝罪文を出し「あってはならない事故が発生した。責任を痛感する」として頭を下げた。7カ月ぶりに再度の事故が起きたが謝罪で終えられることではなさそうだ。