【コラム】インド太平洋時代と韓国外交…国益に沿って事案別に対処、時には「ノー」と言えなくては(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.12 16:38
クアッド首脳会議で共同声明が発表された。3つの実務グループ(ワクチン専門家、気候、核心・新興技術)の構成に合意した。中国包囲と関連した話はなかった。しかし中国はクアッドを米国のインド太平洋版NATO(北大西洋条約機構)形成の動きとして警戒している。韓国国内でも性急にクアッド加入の話が出てきた。しかし中国と至近距離にある韓国はクアッド4カ国とは地政学的状況が異なる。簡単にクアッド加入を話す時ではない。
昨年7月に帰国してから久しぶりに訪れた年末のソウル・明洞(ミョンドン)の様子は少し寂しかった。中国人と日本人観光客でにぎわっていた所だ。コロナパンデミックの余波ではあるがいまの韓国の中国・日本との関係を見るようだった。いま韓国外交で最も緊急な問題は隣国外交だ。中国・日本との関係正常化だ。
明洞の中国大使館で会った旧知の知人であるケイ海明駐韓中国大使は高高度防衛ミサイル(THAAD)問題と米中対立を韓中関係の困難の主因とみた。