【コラム】インド太平洋時代と韓国外交…国益に沿って事案別に対処、時には「ノー」と言えなくては(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.12 16:37
2019年9月、当時のハリス駐韓米国大使とモルディブのボートで初めて会った。モルディブはインド大陸南端に位置した1000個ほどの小さな島で構成された観光リゾートだ。私たちは新型コロナが始まる前にここで開催されたインド洋会議に参加していた。中国の「21世紀海洋シルクロード」を意識してインドが2016年に創設した国際フォーラムだ。
私はモルディブに行く途中でスリランカを経由した。随所でインド洋に進出する中国の力が感じられた。コロンボの一方の海岸には最先端高層ビルが建てられていた。案内した現地大使館の職員が説明した。「中国資本が入ってきて浜辺を埋め立て巨大な金融タウンを作っています。第2の香港を作るそうです」。
スリランカ南端のハンバントタ港は中国が99年間の運営権を獲得して開発していた。浜辺の別荘中心のモルディブでは珍しい高層ホテルが建設されているのも見た。一緒に会議に参加したアラビア半島のオマーン代表が私に話した。「中国資本が建設しているものです。オマーンにも中国資本が入ってきてミネラルウォーター工場を建設するなど、とにかくすごいです」。