【時視各角】韓国大統領選に飛び交う「パパンドレウ公約」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.12 11:53
男性は早ければ20代前半から脱毛が進行する。髪の本数が減って老けて見える。このため脱毛に悩む人も多い。その人口は韓国国内で1000万人にのぼるという。与党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)大統領候補の「脱毛薬への健康保険適用」公約が若者の男性層で爆発的な反響を呼んだ。「李在明を植えよう」という声までが広がるほどだ。こうした反響を確認した李候補は、インプラントの健保の恩恵を今よりも増やし、「働く高齢者」の国民年金減額を調整する公約も出した。かゆいところをかく「小確幸」戦略が効果的という判断からだ。
小確幸公約はすでに44件にのぼる。その大半は国民が望むものだ。政治家が当然やるべきことだ。しかし誰が計算するかは明確にする必要がある。タダ飯がないように国が与えるものにもタダはない。健保の財政で脱毛薬を飲み、インプラントをするには結局、税金を通して国民の財布から必ずその費用を支払わなければならない。