【コラム】肌の色となまり・方言、差別することなのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.11 13:41
ドイツ留学時代、私たちは南部国境地域の当時人口7万人の小さな都市で生活していた。東洋人が多くないこの都市の毎日の中で、出会う人々の目に私たちがどのような姿で映っているのか特に考えたこともなかったようだ。そんなある日、幼稚園に通っていた子どもがとても深刻な表情でこのように聞いた。「お母さん、なぜ私の髪の毛と目は黒いの?」
この突然の質問は私を瞬間慌てさせた。答えが難しかったわけではない。そういえば子どもが生まれた時、一緒に入院していた多くの妊婦とその家族が黒い目と黒い髪の毛の子どもを見ようと新生児室の前に集まっていた記憶がある。属地主義ではなく属人主義を選ぶドイツはドイツの地でも韓国人国籍の両親から生まれた子どもは問答無用で「韓国人」だ。そして韓国人の両親の遺伝子を受け継いだ子どもは黒い目と黒い髪の毛、やや暗い肌の東洋人の顔をしている。あまりにも自然なこの現象が、今や鏡の前では子どもの目に違いとして映る現実をどのように受け入れなければならないか。