「車に乗っているのを忘れる」セリフの反転…ポン・ジュノ絶賛『ドライブ・マイ・カー』の中の「サーブ」とは
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.07 10:58
第2の『パラサイト 半地下の家族』として目を引いている日本映画がある。『ドライブ・マイ・カー』。同映画は昨年夏に日本で公開された。ところが今年米国アカデミー国際映画賞の予備候補に入ったという便りが昨年末に伝えられると関心が再び高まった。韓国でも映画ファンの口コミが集まり、先月23日から上映が始まった。
濱口竜介監督が村上春樹の小説集『女のいない男たち』に収録された短編を原作として、村上小説『シェエラザード』『木野』などからもモチーフを得て脚本を書き上げて撮影した作品だ。昨年7月カンヌ映画祭脚本賞に続いて12月米国ニューヨーク映画批評家協会賞・ボストン映画批評家協会賞で作品賞を受賞した。ポン・ジュノ監督は昨年10月、濱口監督との対談の席で「職業的な秘密を探り出したい」と言いながら映画を絶賛した。
映画の内容は一貫して穏やかだ。誰か見ても幸せな夫婦、家福と音(おと)。妻の音の浮気の現場を偶然目撃した家福は理由を聞けないまま突然妻の死を迎える。その2年後、広島の演劇祭に招かれてアントン・チェーホフの悲喜劇『ワーニャ伯父さん』の演出を引き受けることになった家福はここで専属運転手のみさきと出会う。