【社説】越北3時間過ぎても分からなかった韓国陸軍第22師団
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.03 13:19
新年早々から前方の鉄柵が突破された。元旦だった1日午後、江原道(カンウォンド)東部の高城(コソン)地域を担当している陸軍第22師団最前方鉄条網を通じて身元の分からない民間人(推定)1人が北朝鮮に越えていった。軍当局は越北者が非武装地帯の南側鉄条網(GOP鉄柵)を越えるとき韓国軍の監視装備で捉えられていたにもかかわらずこれを見逃した。一歩遅れて監視カメラの監視兵が録画された内容を再生する過程で鉄柵を越える姿を確認したという。韓国軍のずさんな前方警戒が再び明らかになった。
今回の警戒に失敗した部隊の措置過程はさらに深刻だ。鉄柵越え当時、鉄柵に設置されていた科学化警戒システムの光網体系で警報が稼働し、初動措置部隊が現場に出動したという。ところが出動した部隊は鉄柵に異常がないと判断して撤収したという。毎日点検している鉄柵は小さな問題が生じても即座に把握することができる。しかも第22師団地域の鉄柵は2012年ノック亡命以降、2回以上鉄柵を補強しているため越えることすら難しいが、たとえ鉄柵の上を越えたとしても毀損された跡が残るようになっている。動物などによって頻繁に起こる誤警報だと考えて見過ごしてしまった可能性がある。普段の警戒心の緩みからきた結果とみられる。