【社説】選挙の年の壬寅年、統合と癒しの契機にしよう=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2022.01.02 10:49
2022年の新たな朝が明けた。希望を歌うべきなのだが、そうするには目の前の現実は険しい。世界経済規模10位圏の国、BTSやイカゲームなどKカルチャーの浮上で世界の人たちの羨望を買っているが、別の一方では3年目になる新型コロナウイルス危機で不安と不満、危機感が広まる。天井知らずに沸き上がる住宅価格は全国民を憂いに陥れた。数年にわたり続いている世界最高の自殺率と最低出生率は改善されていない。
大きく見れば韓国は4大危機と向き合っている。新型コロナウイルス危機以降社会に対する解決策は出ていない。二極化は激しくなり、ポピュリズムの挑戦はいつになく激しい。米中戦略競争の深化で外交的選択肢が高次方程式になって久しい。
こうした中で3月9日の大統領選挙と6月1日の地方選挙を通じ国家権力と地方権力が変わる。「指導者をしっかり選ばなければならない」という言葉がさらに重く受け止められる。いま大統領候補の競争では時代的課題の危険度に対する認識も、危機の地平に対する視野も見られない。けなし合いの競争で過去最高の非好感大統領選挙という汚名も自ら招いた。