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【社説】通信照会を反省しない公捜処長、責任を取るべき=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.31 14:50
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昨日の国会法制司法委員会の懸案質疑は、報道機関と野党を全方向から査察した疑いがある高位公職者犯罪捜査処(公捜処)が最小限の釈明はするだろうという予想の中で行われた。しかし出席した金鎮ウク(キム・ジンウク)処長は大量に行われた公捜処の通信資料照会について「指摘に留意する」 「振り返ってみる」としながらも「合法的だった」と強弁する態度で一貫した。

最大野党・国民の力の議員105人のうち80%以上が公捜処に通信資料を照会されたが、事態の深刻性を全く感じていないように国民の力の議員の質問に「発言の度が過ぎる」と反論する姿を何度も見せた。怒った野党議員らは公捜処を廃止すべきだとし、「辞任」「弾劾」「罷免」などの表現を使った。

 
窮地から抜け出すために検察と警察の通信資料件数を調べて取り上げた姿にはさらにあきれる。金処長は今年上半期だけで検察は約59万件、警察は約187万件も通信資料を照会したのに対し、公捜処は135件にすぎないと力説した。検察と警察が尹錫悦(ユン・ソクヨル)国民の力大統領候補夫妻の通信資料を照会した事実も公開した。このため文在寅(ムン・ジェイン)政権の捜査機関が市民の通信資料を無差別的にのぞくという非難が続いた。

金処長は他の機関の通信捜査件数をいちいち把握して国会に出席しながらも、自身の公捜処が今年下半期に何件の通信資料捜査をしたかという質問には答えることができなかった。

窮地に追い込まれるたびに「適法な捜査手続き」と述べながらも、具体的に問いただすと問題点がすぐに露出した。カカオトークの団体チャットルームに加入した野党議員を大量に照会した理由を追及するとまともに答えることができず、さらに学会会員のチャットルームが公捜処の調査対象になった状況も表れた。朴智元(パク・ジウォン)国家情報院長も対象者に含まれたと明らかにした。

公捜処の査察疑惑は日々、新たな事案があふれ出ている。大統領選が近づく時点で尹錫悦候補夫妻の通信資料が公捜処に何度か照会された事実が確認された。朝日新聞はソウル支局の韓国人記者が公捜処の個人情報収集対象に含まれたとし、理由と経緯を明らかにするよう要求した。海外にも恥をさらした。

あふれる疑問に公捜処がまともに説明もできない状況で青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)までが関連質問に「公捜処は独立機構」として答弁を避けた点も失望させた。公捜処がいかなる物議をかもしても青瓦台は眺めるだけなのか。少なくとも金処長が昨日国会で提起した、文在寅政権発足以降の検察と警察の数百万件にのぼる通信資料照会について、立場を明らかにすべきだ。

懸案質疑で金処長は終始、公捜処の広範囲な通信関連捜査活動を「合法的」と強調した。その一方で中央日報の記者などに対する査察疑惑を問われると「捜査中」という理由で答弁を回避した。公捜処はいつまでそのような方法で事態を免れることができると思っているのだろうか。

京畿(キョンギ)南部警察庁反腐敗捜査隊は昨日、市民団体の告発を受けて公捜処に対する捜査に着手した。公捜処が取材記者の家族など周囲の人々の通信資料までのぞいた理由を釈明できなければ、金処長は確実に責任を取るべきだろう。

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    【社説】通信照会を反省しない公捜処長、責任を取るべき=韓国

    2021.12.31 14:50
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    30日午後、ソウル汝矣島(ヨイド)国会法制司法委員会の会議場の前で、国民の力議員が査察疑惑がある公捜処の解体および金鎮ウク(キム・ジンウク)公捜処長の辞任を主張する議員総会を開いた。金鎮ウク(キム・ジンウク)公捜処長が発言している。 キム・ギョンロク記者
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