韓国公取委「大韓航空とアシアナ航空統合するならロサンゼルス線など手放さなくては」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.30 08:09
公正取引委員会が大韓航空とアシアナ航空の企業結合を「条件付き承認」することで暫定結論を出した。公取委は両社が保有する輸送権とスロット(空港の発着枠)を他の航空会社に再分配すべきという内容の審査報告書を29日に発送した。審査報告書に基づき来年初めに開かれる公取委の全員会議で最終是正措置案が確定する予定だ。ただ、両社間の「ビッグディール」が実現するためには米国と欧州連合(EU)の競争当局まで超えなければならず不確実性は相変わらずだ。
公取委はこの日、「結合を通じて寡占が形成される両社の路線を減らし、これを他の航空会社に渡すようにすることが核心内容」と明らかにした。米州、欧州、中国、日本などの路線の一部が再分配すべき路線に含まれた。
シェアが100%である完全独占路線は10路線だ。仁川(インチョン)空港発着路線ではロサンゼルス、ニューヨーク、シアトル、シドニー、バルセロナが含まれる。釜山(プサン)発着路線では名古屋、青島などの路線が結合を通じて独占が形成されると判断した。これらの路線は再分配が避けられないというのが公取委の判断だ。