【コラム】李在明候補と尹錫悦候補、このままでは国家リスクに(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.27 11:52
韓国とドイツはいくつかの点で似ている。韓国は同族に銃口を向ける戦争を、ドイツは2回の世界大戦を経験した。共に分断国家の悪条件を乗り越えた。欧州を焦土化させた戦犯国家ドイツは欧州連合(EU)の盟主になった。最貧国から先進国になった韓国は世界の開発途上国のロールモデルだ。国民の無限のエネルギーを引き出した卓越した政治指導者の存在が奇跡の秘訣だ。
ドイツでは第2次世界大戦以降、アデナウアーからメルケルまで退任首相8人のうち7人が時代の精神に沿った所信とビジョンでリーダーシップを発揮し、国民が尊敬する偉大な人物になった(金滉植元首相、『ドイツの力、ドイツの首相1』)。韓国には左右対立の混沌の中、大韓民国を建国して韓米同盟を引き出した李承晩(イ・スンマン)、「漢江(ハンガン)の奇跡」で経済を興した朴正熙(パク・ジョンヒ)、脱冷戦の北方政策で韓国外交のルネサンスと南北和解の時代を開いた盧泰愚(ノ・テウ)、独裁政権と命がけで戦って民主化を勝ち取り金融実名制とハナ会の清算を断行した金泳三(キム・ヨンサム)、通貨危機の国を立て直して最初の南北首脳会談を実現させた金大中(キム・デジュン)がいた。