【米国から見た韓国】韓国からの帰途に中国を考えながら
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.23 15:00
11月末、2週間の日程で韓国を訪問した。早朝に到着した仁川(インチョン)空港は塵一つないほど清潔で、感染病関連の各種検査過程も感動するほど専門的で効率的だった。保健所のPCR検査過程も円滑だった。米国の凄惨なコロナ対応を経験した私に、韓国の落ち着いた風景は「静かな朝の国」に来たことを実感させた。
過去40年間、韓国を訪問するたびに「十年経てば山河も変わる」という韓国のことわざが思い浮かんだ。特に今回は、新型コロナのパンデミックで累積した疲労感、予測不可能なオミクロン株の影響で日常生活が悪化した姿に驚いた。韓国の公衆保健制度と官僚的な力量は憧れの対象だ。しかし残念なことに韓国人はコロナ「ブルー」(うつ病)が「レッド」(怒り)と「ブラック」(絶望)に広がっていると話す。過去2年間の挑戦に対処する韓国の回復弾力性と適応力は国内よりも海外で高く評価されている。しかし他国ほど毒性は強くないものの、虚偽情報・政治化・二極化のウイルスが韓国にも広がっていた。