五輪・香港・台湾まで…中国の「核心利益」の前で小さくなる韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.23 09:00
人権と民主主義を媒介に対中攻勢を強化する米国と、これに反発する中国の間で、韓国の外交の軸が中国側に傾く兆候が表れている。香港・台湾問題と北京オリンピック(五輪)など中国の「核心利益」をめぐる米中対立事案について、韓国が沈黙を越えて中国側に同調するような姿を見せながらだ。
最近、米中対立様相が表面化した北京冬季五輪「外交的ボイコット」および香港立法会議員選挙に関連し、韓国政府は言葉を控えて中国を刺激しないよう配慮する姿だ。韓国外交部の崔英森(チェ・ヨンサム)報道官は16日の定例記者会見で、北京五輪に対する外交的ボイコットの理由となった新疆ウイグル自治区の人権問題に関連し「普遍的価値として人権と民主主義を重視する」としながらも「外交的ボイコットは検討していない」と一線を画した。
また、事実上、中国の事前検閲下で進行された香港立法会選挙について「関連の動向は関心を持って見守っている」(21日の定例記者会見)という原則的な答弁で一貫した。選挙に対する判断や評価はなかった。先月のニカラグア大統領選挙に対しては質問が出る前から論評を出し「自由かつ公正で透明な形で実施されなかったことを強く懸念する」という立場を表明したが、温度差が明確に感じられる答弁だった。