トヨタ自動車が電気自動車１６車種を公開した。日本のトヨタ自動車本社で１４日に開かれた電気自動車未来戦略発表会でだ。電気自動車１６車種には小型乗用車から中型乗用車、ＳＵＶ、ピックアップトラック、スポーツカーなど多様な製品群が含まれた。グローバル自動車業界では、トヨタの電気自動車発表が他社に比べて遅れているという指摘が多かった。トヨタがこの日、多様な電気自動車ラインナップを一挙に公開したのは、こうした懸念を払拭するためとみられる。

トヨタは具体的な電気自動車販売目標値も提示した。２０３０年までに電気自動車の年間世界販売３５０万台を達成すると公言した。トヨタ自動車の豊田章男社長はこの日、「２０３０年までに３０車種の電気自動車を公開する予定」とし「２０３５年までに米国、欧州、中国で販売される車両は１００％電気自動車にする」と発表した。トヨタ高級ブランドのレクサスは２０３５年までにすべての車級で電気自動車を出す計画だ。電気自動車への転換を通してカーボンニュートラル（炭素中立）を達成するという目標も提示した。

豊田社長は戦略発表会で、エネルギー転換と消費者志向経営を強調した。豊田社長は「世界的なエネルギー転換の流れはわが社が介入できないこと」としながらも「充電インフラ不足で消費者が不便を感じることがあってはいけない」と強調した。グローバル自動車市場が電気自動車中心に変わってもアフリカなど電気自動車インフラが整わない一部の市場では内燃機関の車の販売がしばらく続くということだ。豊田社長は「我々は未来を見通すのが難しい時代に生きている」とし「トヨタは消費者に多様な選択肢を与えられるよう努力する」と述べた。

トヨタはこの日、電気自動車バッテリー開発に２兆円を投資すると明らかにした。電気自動車バッテリーの独自生産などに投資を続ける。トヨタは今月初め、米ノースカロライナ州に電気自動車バッテリー生産工場を建設する計画を決定した。米国での最初の電気自動車バッテリー工場だ。これとは別に２０２５年までには日本国内のトヨタ店舗に電気自動車の急速充電スポットを普及させ、独自の電気自動車インフラを拡充する計画だ。

トヨタは電気自動車バッテリー生産能力を２８０ＧＷｈ（ギガワット時）規模に増やすという。これは乗用車基準で電気自動車４００万台以上を生産できる規模。 トヨタの前田昌彦最高技術責任者（ＣＴＯ）は「電気自動車の生産に十分なほどバッテリー生産能力を増やしていく」と述べた。