韓国の高級ブランド品市場は１６兆ウォン（約１兆５４１０億円）規模で世界７番目に大きいという調査の結果が出てきた。市場調査会社ユーロモニターによると、今年のグローバル高級ブランド品市場は３４９５億ドル（約４１０兆ウォン）規模で、前年（３０８６億ドル）比１３％成長したことが分かった。

ユーロモニターの関係者は「昨年、新型コロナの影響で経済危機があったが、今年は中国を中心に主要国の消費力が反騰し、高級ブランド品市場が急速に回復した」と分析した。

国別にみると、韓国の今年の高級ブランド品市場規模は１４１億ドル（約１６兆ウォン）で、世界で７番目に大きい。前年比で５％成長した。１位は米国で、市場規模は７０４億ドル。中国（５８０億ドル）、日本（２８１億ドル）、フランス（２０４億ドル）が後に続いた。ユーロモニターの関係者は「昨年、中国・台湾と共にブランド品市場の打撃が比較的少なかった韓国は、今年も成長が続いた」と伝えた。

韓国の高級ブランド品市場は従来から人気の革製品を含め、衣類、靴、宝石、時計など全商品で幅広く成長した。品目別には高級衣類・靴市場が４兆８１００億ウォン規模で最も大きく、次いで革製品が４兆１８００億ウォン。ほとんどの品目は前年比で市場が拡大したが、化粧品と個人衛生用品は前年比で小幅縮小した。

ユーロモニターのホン・ヒジョン・ビューティー・ファッション部門総括研究員は「新型コロナ以降、報復消費が表れ、自然な形で他人の目につく『選択的ラグジュアリー』がブランド品市場の新しいトレンドになっている」とし「ファッション雑貨、時計、リップスティックからハンドクリームまで選択的ラグジュアリーの範囲が拡大し、今後の数年間はブランド品市場を牽引する主なトレンドと予想される」と述べた。

高級ブランド品の消費が増え、「ラグジュアリーコマース」も浮上している。オンラインラグジュアリーブティックを標ぼうするＢＡＬＡＡＮは先月の取引額が５７２億ウォンだった。昨年の年間取引額（５１２億ウォン）を１カ月間で上回ったのだ。月間接続者（ＭＡＵ）数も６００万人を超えた。

ＭＵＳＴＩＴも今年１－１１月の取引額が９０００億ウォンにのぼる。最近はソウル狎鴎亭洞（アプクジョンドン）に６０坪規模のショールーム型店舗をオープンした。シャネル、ルイヴィトン、グッチ、メゾンマルジェラ、メゾンキツネなど約５０ブランド・６００点の商品のオフライン販売を始めた。