韓国、接種率80%でも陽性・重症急増…未接種の高齢層多いため
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.09 08:37
韓国の国民の80%が新型コロナウイルスワクチン接種を終えたのに状況はなぜ悪化するばかりなのだろうか。人口の一定水準以上が接種すれば集団免疫効果が現れるというワクチン接種初期の期待感が現実化できずその原因に対する疑問が大きくなっている。
専門家らは60歳以上の未接種者が99万人に達するという点を最初に挙げる。最近の感染者は60歳以上の高齢層で多く出ている。先月28日から今月4日までの1週間の感染者発生率を見ると、60代が10万人当たり12.9人、80歳以上が12.7人、70代が12.2人となった。1カ月前には10万人当たり5~6.2人水準だったこれら年齢層の感染者発生率が2倍以上に増えた。
実際の感染者のうち未接種者が占める割合が大きい。先月28日基準で過去8週間の満12歳以上の感染者10万7296人のうち未接種者・不完全(1回)接種者は45.5%に達した。人口の20%ほどである未接種者群で新規感染者の半分が出ている状況だ。未接種・不完全接種者は特に重症患者の57.4%、死亡者の57.7%を占める。