【時視各角】米中間の一本綱渡りの危うさ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.07 09:53
2つの強大国、米国と中国の間に挟まった韓国は物悲しい。ともすると両国の表情を一度に見なければならない境遇に追い込まれる。2日後の9日開幕する「民主主義首脳会議」もそのような場所だ。
ジョー・バイデン米大統領の主導で開かれる今回のオンライン会議には110余カ国の首脳が参加するが、すでに妥当性問題に苦しめられている。民主主義の守護という名分を掲げているが、トルコ・フィリピン・イラクなどその名分とはかけ離れた権威主義国家の指導者が多数招かれているためだ。反面、民主主義のために戦ってきた反独裁の要人は招かれなかった。
そのうえ米国は今年1月の大統領選挙直後、投票結果に興奮したトランプ支持者が議事堂に乱入して「本当に民主主義国家か」と言われた。このような国が反民主主義と戦うと言い出したので「お前こそちゃんとしろ」という嘲弄があふれる。実際、今年3月、フリーダム・ハウスによる調査の結果、米国の「世界自由指数(global freedom index)」は2010年94点から2020年83点に落ち、アルゼンチン・クロアチア・モンゴルよりも下だった。