新型コロナ患者で埋まる重症患者室、だれを先に入院させるべきか=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.01 12:03
新型コロナウイルス感染者が大きく増加し全国の重症患者室がほとんど埋まった。先月29日午後5時基準でソウルの重症患者病床の91%が埋まった。京畿道(キョンギド)は86.9%、仁川(インチョン)は83.5%に上がった。ソウル峨山(アサン)病院の41床、新村(シンチョン)セブランス病院の37床もすべて埋まった。ソウル聖母病院は1床、ソウル大学は2床、サムスンソウル病院は3床残った。すでに飽和状態だ。日増しにこうした状況が悪化するのは明らかだ。韓国政府が近く大型病院に「重症患者室を追加で確保せよ」と命令するものとみられる。
強制命令を下しても病床を増やすには限界がある。重症患者室は専門医や専門看護士、装備などが必要で、1日で大きく増やすことはできない。確保するとしても非コロナ重症患者用の重症患者室を減らす方法しかない。一種のゼロサムゲームだ。非コロナ患者の死亡率が上がるほかない。限定された重症患者病床を効率的に使うことが緊急な課題に浮上した。大韓重患者医学会は最近「災害状況で重症患者の診療は最大限多くの患者の命を助けられるよう運営されなければならない。保健当局・専門学会・市民社会が合意する重症患者の入退院指針を至急用意しなければならない」と促した。