【コラム】中国が「極超音速」崛起…米中露の新軍備競争時代へ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.29 15:51
ところが21日、中国航空工業集団(AVIC)傘下の空気力学研究所が別の風洞「FL-64」が稼働試験を通過して建設が完了したと明らかにした。今度は違った。最初から「極超音速滑空体の分離および発射試験が可能」とし、ミサイル試験用という点を示した。中国の極超音速兵器試験で波紋が広がる状況で出てきた発表だった。FL-64は高度48-157キロと音速の8倍まで空気抵抗の再現が可能だ。極超音速滑空体が分離して地上に落下する環境だ。
香港サウスチャイナモーニングポスト(SCMP)は「極超音速兵器覇権競争の核心は風洞施設」とし「競争で中国がリードできたのは10年ほど前から建設された風洞のため」と分析した。
25日には中国国防省が加勢した。中国国防省の呉謙報道官は「戦況を変える威力を持つ極超音速東風(DF)-17ミサイルを相当数配備した」とし「習近平主席の強力な指導の下、新型装備の発展が加速している」と突然立場を明らかにした。三角形の極超音速滑空体を搭載した東風-17は最大マッハ10で2000キロまで打撃が可能な代表的な極超音速兵器だ。2020年から実戦配備され始め、台湾と背後の米軍駐留部隊が主な攻撃目標という。