現代ロテムが輸入に依存していた列車地上信号受信装置の国産化に成功した。

現代ロテムは２９日、韓国型列車制御システム（ＫＴＣＳ）の核心部品でバリス伝送モジュール（ＢＴＭ）の国産化を完了したと明らかにした。列車制御システムは列車の走行位置を感知し列車の間隔を制御して衝突事故防止と安全運行を維持するシステムだ。

今回現代ロテムが開発したバリス伝送モジュールは海外の競合会社の製品と同等の品質と性能を備えた。氷点下４０度の低温テストまで終えており輸入品よりさらに低い温度でも動作が可能だ。また、国産化成功により安定したメンテナンスシステムの構築と輸入代替効果も期待できる。

現代ロテムは今月、国際的な鉄道安全評価機関である英リカルドからバリス伝送モジュールに対する安全完全性基準最高等級である「ＳＩＬ４」の認証を受け、製品信頼性まで確保した。合わせて欧州連合（ＥＵ）の鉄道相互互換性技術標準（ＴＳＩ）規格もクリアするように設計し、バリス伝送モジュールの欧州への輸出も期待できる。

現代ロテム関係者は「世界の鉄道信号システム分野はアルストーム、シーメンス、日立など最新技術を確保した少数の企業が市場を支配している。今回の研究成果は列車信号システムを国産技術で内在化してコストを節減し、技術従属から抜け出し海外市場に進む踏み台を用意したものと話した。続けて「持続的な研究開発を基に追加事業受注に向け最善を尽くしたい」と付け加えた。