【時論】必ず学ぶべきものが変化している=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.25 16:57
先月、韓国国民の大きな関心を受けて発射されたヌリ号より64年前、1957年に旧ソ連は人工衛星スプートニクを地球の軌道に進入させた。ソ連が成功した人類初の衛星に米国は驚愕した。宇宙から爆弾を落とすことができる技術をソ連が確保したという恐怖はもちろん、技術競争で敗北したという傷ついたプライドは、大々的な改革を推進させた。当時、米国政府は米航空宇宙局(NASA)を設立し、議会は国家防衛教育法を通過させた。数学・科学教育を強化した。微分・積分という科目を高校で教えたのもこの時からだった。
米国の選択は正しかった。数学・科学教育の強化は米国を世界最高の宇宙強国に生まれ変わらせた。ソ連より先に月の着陸に成功しただけでなく、絶え間ない科学技術革新により、今日まで世界経済をリードし続けている。教育が未来だったのだ。
大統領選挙を控えた韓国政治の状況を見ると、韓国の教育に未来のコードがあるのか疑わしい。大統領候補の公約で教育が言及されることはほとんどない。まれにあっても学費免除など、ポピュリズムばかり乱発している。早く走るほど遠く見なければならないが、目を閉じて疾走しているような感じだ。