【コラム】韓日中の高齢化大戦
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.25 09:29
「世界が引退する。だがこれに耐え切れるだろうか」--。米連邦準備制度理事会(FRB)で議長を務めたアラン・グリーンスパン氏が自叙伝で投げかけた疑問だ。世界的に65歳以上の高齢人口の数は2020年7億3000万人から2050年15億5000万人へ約8億人増える。65歳以上だけが集まって暮らす韓国ほどの国が16個新たに生まれるということだ。この事実だけでも高齢社会が拡張部門になりえるということがわかる。だが、われわれに与えられた機会は各国の引退時期の差にある。
世界は時間差を置いて引退していく。今後30年間で世界的に高齢人口は110%増加する。だが同じ期間中に日本は2000万人増えてわずか6%増加するだけだ。EU28カ国は40%、米国は50%増加する。世界の平均増加率に比べては非常に低い。それでも平均増加率が高いのは韓国、中国、インドのような後発工業国の高齢人口が大幅に増加するためだ。