【社説】許しを受けずに死去した全斗煥元韓国大統領
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.24 12:06
全斗煥(チョン・ドゥファン)第11・12代大統領が昨日死去した。1カ月前の盧泰愚(ノ・テウ)元大統領に続く全元大統領の死去で「軍人大統領」の記憶も歴史の裏道に消えることになった。
時間が経過すれば功罪を論じる客観的な距離が生じるものだ。しかし故人は依然として論争的な人物として残っている。元大統領としては異例にも家族葬であり、弔問をめぐる政界の反応自体が非常に深い断層を表している。朴正熙(パク・ジョンヒ)元大統領の18年の鉄拳統治が突然幕を下ろして生じた権力の空間を故人が12・12軍事クーデターという腕力で掌握しただけでなく、この過程で5・18光州(クァンジュ)民主化運動を流血鎮圧し、「体育館選挙」という間接選挙で選出された大統領という明確な限界のためだ。まさに正統性の問題だ。