福田康夫氏「日中韓、いがみ合いをやめて疎通チャンネルを整えるべき」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.22 17:00
過去20年の自民党政権の間で、韓国・中国など隣国との近隣外交の重要性を最も強調した指導者を挙げるなら、それは間違いなく福田康夫元首相(85)だ。2007年首相在任時代に福田氏が提唱した「日米同盟の強化とアジア外交の推進の共鳴」という旗はその後の麻生太郎、安倍晋三、菅義偉政権になっていく中で「日米同盟一色」へと色あせてしまった。2012年の政界引退後も韓日中30人の各界著名人で構成された「韓日中賢人会議」の日本側座長、中国博鰲(ボアオ)フォーラム理事長などを歴任して北東アジア3国共存の必要性を強調してきた。そのため保守勢力からは「全方位土下座外交」という批判を受けたこともある。だが、本当に福田氏を知る人々は「土下座外交ではなくアジアと米国を一つの枠組みから見る包括外交」という評価を受けている。今や日本の政界ではなかなか見られなくなった「尊敬を受ける大人」に、韓日関係の将来や米中間の葛藤、初めて親子首相を排出した政治名門一家出身としての信念を幅広く聞いてみた。愛情が大きいだけに失望も大きかったのか、韓国警察庁長の独島(トクド、日本名・竹島)訪問などに対しては苦言もいとわず、インタビューは17日午後、東京六本木の個人事務室で70分間にわたって行われた。
--岸田文雄首相は就任後の電話会談として韓国を8番目、第2グループに分類した。関心の無さを示しているのか。
「順番そのものはそれほど重大だとは思わない。だがいろいろな情勢を総合して考えると、8回目という意味はあると思う。そのためこのような状態を一刻も早く打開しなければならない。気持ちよく韓国と話を交わすことができる状態でないと岸田首相も感じているから、結果的このように(順番が)後回しになったのだと思う。これは日本にも責任があるかもしれないが、そう思われている韓国にも責任があると考えてもらいたい」