「餓死するのではないか心配、まさに生き地獄」…韓国療養病院の悪夢が復活(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.18 09:50
韓国では新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の集団感染(クラスター)でコホート(同一集団)隔離中の療養病院や療養施設が続出しているが、病床不足のため感染者を専門担当病院などに適時に移送することができない現状が明らかになった。感染者と非確診者を事実上同じ空間に閉じ込めておくコホート隔離で、患者はちゃんとした治療を受けることができず、感染者が陰性判定者に追加で広げて集団感染や集団死亡につながった昨年の悪夢が繰り返されるのではないかという懸念が少なくない。
今月16日午後12時ごろ、京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)A病院1階のエレベーター付近には「当面は外来診療を休診します」という案内文が張り出された。200床規模の同病院には認知症や慢性疾患、療養・リハビリ患者など100人ほどが入院している。一般病院として登録されているが、療養病院のように入院患者の約80%は高齢者で、体が不自由な寝たきり患者が多い。A病院は、療養病院ではないという理由で、今年初めに療養病院患者を対象とした新型コロナワクチン接種が行われたとき、患者にワクチンを打つことができなかった。保護者が希望する場合に限り外部で接種することができたが、入院患者の相当数が未接種状態で過ごした。そうした状態で最近、集団感染が起きた。管轄の保健所などによると、13日医療従事者や患者など20人余りが感染したことを皮切りに、16日までに少なくとも102人に感染が分かった。