【コラム】2001年のNHK外圧議論後、日本メディアは慰安婦報道に距離置く(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.11.14 12:39
西嶋監督がこの問題に対して情熱的な理由は、植村記者が金学順さんの証言に対して報道した1991年に西嶋監督も特派員としてソウルにいたためだ。「私も植村記者が書いた記事と同じ内容を報道したし、他の日本の新聞社や放送局も同じだった。なぜ植村記者だけ非難を受けるのか」。
その理由は彼が象徴的な存在であるためのようだ。朝日新聞は比較的他の報道機関に比べて積極的に慰安婦問題について報道してきた。金学順さんは最初に被害を証言し国際的に慰安婦問題が注目される契機を作り、それを報道した植村記者が『標的』になったのだ。当時金学順さんの証言を報道したさまざまなメディアのさまざまな記者を非難すれば連帯して対抗していただろうが、特定メディアの特定の記者がスケープゴートになった。映画『標的』を見て意図的に朝日新聞と植村記者だけ狙ったということを感じた。