「5歳に想像できない恐ろしいことを…」 エチオピア大虐殺の絶叫(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.09 11:09
「5歳児の皮膚を剥がして殺すというようなことが起こっている。もっと怖い事例が必要ならばもっと話すことができる。どんな証言でもするからどうか関心を持ってほしい」
エチオピア首都アジスアベバに住むカルディさん(18、仮名)は毎日恐怖に震えて隠れて過ごすティグレ族の一人だ。約600万人と推算されるティグレ族はエチオピア人口(約1億1800万人)の6%を占める少数民族。彼らの主な本拠地である北部ティグレ州でティグレ人民解放戦線(TPLF)が反旗を翻して内戦を始めた昨年11月以来、ティグレ族は反乱軍との関連が疑われるのではないかとおそれて息を殺して生きてきた。最近、TPLFが首都進撃を目前にしてティグレ族を相手にした報復殺戮と略奪が強まっている。カルディさんは7日、中央日報とのメッセンジャーインタビューで「今エチオピアで起きているのは戦争ではなく民族浄化」となげいた。
7日(現地時間)、ロイター通信などによると、この日アジスアベバには数万人の人々が集まってティグレ反乱軍と戦っているアビー・アハメド首相政府を支持するデモを行った。これに先立ち今月2日、エチオピア政府は「反乱軍が深刻で、緊迫した威嚇を加えている」として国家非常事態を宣言した。カルディさんによると、その時からアジスアベバの混沌は極に達している。