【社説】潜在成長率0.8%、韓国経済の暗澹とした未来
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.09 10:22
アジアの4頭の竜として「漢江(ハンガン)の奇跡」を成し遂げた国が潜在成長率最下位圏の国のレッテルを貼られた。きのう公開された経済協力開発機構(OECD)の「2060年までの財政見通し報告書」によるものだ。いますぐの話ではなく流れる雲をつかむ話のようだが、予想される韓国経済の未来という点で状況は深刻だ。
報告書によると、他の政策対応なく現状が維持されると仮定すると、韓国の1人当たり国内総生産(GDP)潜在成長率は2030~2060年に年0.8%と推定された。2007~2020年に年2.8%だったものが2020~2030年に年1.9%に落ちた後、2030~2060年には0%台まで落ち込むという見通しだ。潜在成長率は国が物価上昇を刺激せずに達成できる最大成長率をいう。
冷静に言えば背が伸び終わった青少年のように成長が止まり、まるで1990年をピークに経済成長が事実上足踏みしている日本のようになるという話だ。潜在成長率が止まることになれば経済活力が急速に落ちる。高齢化の急進展で福祉費用が急増し国の負債増加速度が35の先進国のうち1位という警告もきのう国際通貨基金(IMF)から出た。経済活力が落ちて雇用が減り職場に通っても日本のように給料が上がらない状態が日常化する。この30年間の日本の軌跡をそのままたどるものとみれば良い。