261議席で力得た岸田首相、韓日関係は強硬路線続きそう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.02 06:50
岸田文雄首相率いる自民党が新型コロナウイルスの感染者の減少と弱い野党を追い風に総選挙で単独過半数の261議席を確保し、韓日間の冷えこんだ気流が続く見通しだ。就任から1カ月で迎えた総選挙で自民党の保守路線に対する国民の支持を再確認したことから強硬な韓日関係へのアプローチも続く見通しだ。韓国政府の立場では任期末の韓日関係正常化への試みに悪材料が重なり続けることになる。
韓日間の最大の懸案である過去史をめぐる対立と対北朝鮮共助問題に対する岸田首相の立場は事実上前任の安倍晋三元首相と菅義偉前首相のアプローチ法を継承している。旧日本軍慰安婦と強制徴用の問題に対しては韓国側に「先に解決法を提示せよ」とし、対北朝鮮政策では北朝鮮の武力挑発を糾弾して対立点を立てる形だ。
実際に岸田首相は先月13日の参議院本会議で強制徴用問題と関連し「日本が受け入れられる解決策を早期に出すよう韓国側に強く求めたい」と明らかにした。岸田首相は就任11日ぶりに文在寅(ムン・ジェイン)大統領と電話で会談したが、過去の問題に対しては立場の違いだけ再確認するのにとどまった。