【コラム】憎悪は私の力=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.28 11:54
今回の大統領選挙は憎悪投票になるだろう。どの陣営にも自陣の候補に熱狂する雰囲気はない。ただ相手候補に向けられた敵意があるだけだ。相手に対する憎悪、これが彼らが味方候補を支持する唯一の理由だ。どうして政治がこんな状況になったのだろうか。それでも慰めがあるとするならば、これが韓国だけでなく世界のあちこちで広がっている現象という点だ。
米国の場合はトランプ政権以降にこの現象が克明だった。過去には民主党にも共和党っぽい議員がいたし、共和党にも民主党っぽい議員がいたが、いまは2党が互いに混ざることができないよう明確に分かれた。こうして陣営に分かれた有権者が互いに相手に敵意と憎悪を浴びせることが政治の新たな日常になったということだ。