【コラム】今後100年を動かす戦略技術の確保、技術主権の出発点=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.25 16:12
◆核心技術の保護に動く中国
中国は言うまでもない。一部の先端分野では米国が技術主権を心配するレベルにまで上がっている。まだ初期段階の6G関連技術の特許のうち中国の特許がすでに40%を超えたという調査結果もあるほどだ。驚くべき点は、これまでの技術国産化戦略を越えて、今では自国の核心技術を保護するとして態勢を転換したことだ。2020年12月に輸出統制法を施行し、暗号技術・宇宙技術など中国発の核心技術の輸出を統制し始め、特許権も強化した。一帯一路という大きな絵と「中国標準2035」戦略を結びつけ、中国の技術で新しいグローバル技術覇権地図を作っていくというビジョンを公開的に表している。
友好的な技術共有と複数の国に分散したグローバルサプライチェーンのおかげで世界的に物価が安かったグローバル化時代はもうない。各国が費用を多く支払ってでも技術主権を確保して経済安保を守るために競争するという新しい混沌の時代が開かれている。韓国も7月に戦略技術リストを発表し、最近では閣僚級で構成された対外経済安保戦略会議を新設し、国会では「核心戦略産業特別法」を発議した。もう技術主権の問題は選択でなく、先進国として定着できるかの目安となる国家的なミッションになった。