<チャイナインサイト>「キムチ・韓服も中国のもの」 文化で韓国を攻撃する中国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.20 11:13
中国では伝統文化ブームが真っ最中だ。政府次元で伝統文化継承および活用方案を考えるのに忙しい。昨年末はキムチ・韓服など誰か見ても明らかな韓国文化を中国文化だと主張して韓国人を茫然自失とさせた。そして世界各国に孔子学院を設立して中国文化を伝播中だ。中国はいま「文化」で自国民を統制して「文化」で他国を攻撃および教化しようとしている。中国ではどのようにして文化が武器になるのか。
中国で文化が社会統制手段に使われたのは古代に遡る。文化は人々が生きていく中で後についてくる価値と慣習、信念、象徴的実践をいう。ところが古代中国で文化は精神的領域を強調し、野蛮と区別される文明・進歩・高級の意味を持っていた。古代中国には独特の文化観念があった。中国は血統でなく、文化で華夏と夷狄を区分した。孔子は「周礼に従えば華夏であり、従わなければ夷狄」と言った。
古代中国人は中国だけが礼楽文化を持っている先進文明で、他の国家は野蛮に属すると考えた。中国統治者は「夷狄を礼楽文化によって教化して(文治教化)」、政治的に統合された共同体である天下秩序を立てようとした。天下秩序は垂直的等級制を軸に、中国を中心に夷狄が同心円を描いて囲んでいるという想像の政治秩序認識で、羈縻(きび)政策と朝貢制度として具体化した。礼楽文化で教化するというのは、すなわち中国文化に同化させて天下秩序を実現することをいう。古代中国は中国中心の優越的文化観を有していたが、このような観念は現在も進行中だ。