【中央時評】あぁ!イカゲーム=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.20 10:47
韓国のウェブドラマ『イカゲーム』の世界的人気が熱い。世界の小さな村の大人と子どももあちこちで参加する。21世紀の韓国文化のひとつの凱歌に違いない。
最近になって韓国文化の世界進出は輝かしい段階を超えいつの間にか日常になっているようだ。驚くほどの成果にも全く驚かない、とても驚くべき状況が私たちの目の前で繰り広げられているのだ。歌手BTS(防弾少年団)の世界的人気、映画『パラサイト』のアカデミー作品賞受賞、女優ユン・ヨジョンのアカデミー助演賞をはじめ、K-POPと韓国料理、ドラマを含んだ韓流熱風といっても良いほどだ。文化に先立ち経済と技術の半導体、スマートフォン、自動車、バッテリー、テレビ、家電、造船、鉄鋼、原発、石油化学部門の韓国の技術と製品はすでに世界市場を掌握したり世界最高水準だ。これらすべてが戦後の短い期間で成し遂げられたことを考慮するならばひとつの奇跡的成果であるのは明らかだ。韓国人は明らかに汗の凝縮と爆発、時間の集中と圧縮、非同時的夢の同時的成果で達人ではないかと思う。
しかし問題は全体がすべてではないという点だ。個人を見なければ絶対にならない。『イカゲーム』も成果を可能にした中身を見れば話は全く変わる。およそ芸術と文化は現実を超越するよりは現実を反映する時に意味がさらにはっきりする。そんな時、『イカゲーム』の成功を担保したその内容――劇の構図、展開、反転、帰結を含め――は十分に衝撃的だ。