代表的な仮想通貨であるビットコインの価格が６カ月ぶりに６万ドルを超えた。仮想通貨相場情報サイトのコインマーケットキャップによると、１７日午後２時基準でビットコインは６万９０５ドルで取引された。近く米国でビットコイン関連の上場指数ファンド（ＥＴＦ）が初めて登場するという投資家の期待感が大きくなったことが背景だ。

ＣＮＢＣとブルームバーグなどは消息筋の話として、米証券取引委員会（ＳＥＣ）がビットコインＥＴＦを承認する可能性が高いと１５日に報道した。ブルームバーグによると資産運用会社であるプロシェアーズは１５日にビットコインＥＴＦ関連投資説明書をＳＥＣに提出した。もしＳＥＣの承認を受けられれば１８日にもビットコインＥＴＦを発売する可能性がある。

ＳＥＣにビットコインＥＴＦを承認してほしいという申請書が寄せられたのは２０１３年が初めてだった。仮想通貨取引所であるジェミニを設立したキャメロンとタイラーのウィンクルボス兄弟だった。当時ＳＥＣは仮想通貨の不安定性と市場価格操作の可能性、投資家の損失リスクなどを理由に承認を拒否した。その後もさまざまな金融会社が仮想通貨関連ＥＴＦの承認を要請したがＳＥＣは毎回同じ理由で拒否した。

だが今年に入りニューヨークのウォール街とＳＥＣの気流が変わる姿を見せた。米投資銀行のゴールドマン・サックスは３月に仮想通貨関連ファンドと先物取引を仲介する仮想通貨デスクを再開した。ＳＥＣのゲンスラー委員長は先月２９日にフィナンシャルタイムズが開催したカンファレンスに参加して、「関連省庁がビットコインＥＴＦを検討している。後続措置をするだろう」と話した。