世界経済「スタグフレーション恐怖」…「10月株価大暴落説」も(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.10.09 11:50
「今年の世界経済成長率は当初の予測値の6%に達しないだろう」。国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事が最近述べた言葉だ。ゲオルギエバ専務理事は新型コロナデルタ株の拡大と共にグローバルサプライチェーン問題、そしてインフレーション(物価上昇)を理由に挙げた。特にグローバルサプライチェーンのボトルネック現象などはいつまで続くか予測も難しい状況だ。このためグローバル株式市場も揺れている。あまりにも雰囲気が悪いため、一部では「10月大暴落説」も出ている。韓国国内の株式市場も予想以上に下落するという見方がある。
世界株式市場のこうした危機説の震源地は「原油・原材料価格の暴騰」だ。グローバルサプライチェーン問題もインフレーションもすべてここから始まっている。国際原油価格と原材料価格はすでに大幅に上昇した。米ニューヨーク商品取引所によると、11月引き渡し分の西部テクサス油(WTI)価格は今月、2014年11月以来7年ぶりの最高水準となった。国際天然ガス価格も3カ月前のほぼ2倍で、2008年10月以来13年ぶりの最高水準だ。