日本の次世代巨匠に会ったポン・ジュノ監督「ソン・ガンホがよろしくと言っていた」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.08 16:02
ポン監督は「アジアにファンクラブを作るなら、私と濱口さんが会長を巡って死闘を繰り広げる」という監督に日本の巨匠黒沢清を挙げた。濱口監督は大学院の恩師である黒沢監督の昨年のヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞作『スパイの妻』の脚本を手掛けた。ポン監督は黒沢監督の『CURE』(1997)が『殺人の追憶』の犯人キャラクターに影響を与えたと話した。「シナリオを書く時に会いたいが会うことができなかった連続殺人犯を『CURE』の殺人魔を見て解消した。あきれるほど異常なセリフ、人を狂わせるそれらのことは忘れることはできない」としながらだ。濱口監督は「『殺人の追憶』は大傑作で『CURE』は20世紀日本映画の最高作品の一つ」として2作品の接点に興奮を隠せない様子だった。
ポン監督は「もしこの席にホン・サンス監督がいたら本人も影響されたとよく話しているフランスのヌーベルバーグ巨匠エリック・ロメールについて話していたかもしれない」とし「今日、『偶然と想像』にロメール感があった。ホン監督のことが脳裏をよぎった」と話した。「ロメールはまねしたい監督」という濱口監督は「ロメールはシナリオそのものが一種の演技者に対する演出になる。彼が使う言葉は説明するためのセリフではなく、話者の人物を表わしている」としながら「ホン監督も『正しい日 間違えた日』をロカルノ映画祭で観て『真の現代の巨匠だ』と思った」と話した。