【コラム】「北の戦術ミサイル脅威、我々の目の前に近づいた」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.06 10:56
◆ロケット工学者が見る北朝鮮ミサイルの進化
北朝鮮が新型戦術核兵器の開発に拍車を加えている。9月の1カ月間に異なる種類のミサイル発射を4回も実施した。通信連絡ルートを復元し、終戦宣言に関心を表しながらも、今年1月の第8回党大会で公言した核能力高度化の道を進んでいるのだ。北朝鮮の意図を判断するのは軍事戦略と政治的判断が介入する問題であり、さまざまな見解があり得る。しかし北朝鮮のミサイル能力と脅威に対する評価は、技術的・工学的な分析を動員すればそれなりに客観的な判断ができる。
航空大の張泳根(チャン・ヨングン)教授はロケット発射体研究で米国で博士学位を取得した工学者だ。論文のテーマは極超音速ミサイル用エンジンの研究だった。よく知られているようにロケットの上に弾頭さえ搭載すればミサイルとなる。張教授は10年間ほど北朝鮮のミサイル開発を追跡しながら性能を分析し、韓国型ミサイル防衛(KAMD)とキルチェーンの基盤研究をした。張教授の説明を通じて北朝鮮ミサイル能力の真実と脅威の実体にアプローチした。