【コラム】韓国ロケット「ヌリ」初打ち上げは成功するのか、スペースXに問うべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.28 15:44
全羅南道高興郡峰来面(コフングン・ボンレミョン)。高興半島から連陸橋を渡って内羅老島(ネナロド)に、さらに連島橋を渡って到着するところ、外羅老島(ウェナロド)の南側にある羅老宇宙センターだ。発射場の東南側の組立棟には長さ47.2メートル、重さ200トンの宇宙ロケットが横になっている。来月20日午前7時に組立棟の門が開けば、韓国の宇宙探査に一線を画するプロジェクトが始まる。2010年から国内技術で開発してきた韓国型ロケット(KSLV-2)「ヌリ」が初の試験打ち上げに向けて動き出す日だ。「ヌリ」は発射場までの1.8キロの山道を1時間余りかけて移動し、発射台に設置される。打ち上げ予定時間は翌日の21日午後4時。もちろん気象条件などすべてが順調な場合を前提としたスケジュールだ。推力75トン液体ロケットエンジン4基を搭載した「ヌリ」はこの日、果たして宇宙に到達するのだろうか。
2013年に打ち上げに成功した最初の韓国型ロケット(KSLV-1)は言葉が「韓国型」であって、核心の1段目はロシアのロケットエンジンをそのまま導入したものだった。今度は違う。韓国航空宇宙研究院(航宇研)がAからZまで設計し、ハンファエアロスペースなど韓国企業が国内技術で開発した最初の作品だ。