【コラム】米国の「台湾」名称変更
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.27 11:29
台湾の別称は宝のような島という意味の「宝島」だ。物産が豊富で自然環境が良かったためだという。16世紀にこの海域に進出したポルトガル人は台湾を「イラ・フォルモサ」と呼んだ。フォルモサは「美しい」、イラは「島」という意味だ。1970年代に台湾の在野の人々が反政府活動の求心点として作った雑誌の名前もまた「美しい島」という意味の「美麗島」だった。台湾という名前は昔から台湾南部に住む少数民族の台窩湾に由来するという説が最も有力だ。
1949年に毛沢東に敗れた蒋介石が南京の中華民国政府を台湾に移し大陸の中華人民共和国政府とともに両岸時代が開かれた。台湾海峡を挟んで互いに向かい合う両側で体制競争が始まったのだ。中国は台湾をひとつの省として扱い「台湾省」と呼ぶ。これに対し台湾は中国をひとつの国と認めず「大陸」(mainland)という呼称に固執する。しかし1971年に台湾が国連から追放され、ウエイトは中華人民共和国に急激に傾いた。