「これ以上致命的なコロナ変異株は出てこない」 英AZワクチン開発者が主張する根拠
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.24 09:42
伝染力が強いデルタ株が第4波となって世界中を襲っている中、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)においてこれ以上致命的なウイルス変異株が拡大する可能性がないと主張している研究者がいる。
22日(現地時間)、英国日刊紙テレグラフによると、アストラゼネカ(AZ)ワクチンの共同開発者であるオックスフォード大学のセーラ・ギルバート教授はこの日、英国王立医学会のオンラインセミナーでこのような所見を発表した。ギルバート教授は「ウイルスは免疫力が強くなる人口の間に広がって時間が経過するにつれて徐々に致命的ではなくなる傾向がある」とし「さらに毒性が強い新型コロナ変異株が発生すると考える理由がない」と話した。
新型コロナウイルスは表面に突起のように突き出たスパイクタンパク質を使って体内に侵入する。このスパイクタンパク質が人体細胞表面の受容体(ACE2)と結合して細胞の扉を開けて浸透し、セルフクローニングを起こして新型コロナに感染させる。ギルバート教授によると、ウイルスは完全に変異できないが、新型コロナウイルスがスパイクタンパク質を変えすぎると受容体と相互作用できず人体に侵入できなくなるためだ。これによってウイルスが人体の免疫力を避けながらも依然と伝染性が強いウイルスに変異するには限界があるという説明だ。