アジア開発銀行（ＡＤＢ）と経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）が韓国経済の今年の成長率を４％と予想した。国際通貨基金（ＩＭＦ）が提示した今年の成長率予測値（４．３％）より低いが、韓国銀行（韓銀）の成長率予測値と同じだ。

ＡＤＢは２２日、「アジア経済見通し」報告書を公開した。今年のアジア４６カ国の成長率予測値は従来の予測値（７．２％）より０．１ポイント低い７．１％と提示した。来年の成長率予測値は５．４％を維持した。ＡＤＢは新型コロナ変異株の出現、ワクチン接種ペースの低下などを今年のアジア成長率予測値を引き下げた理由に挙げた。

ＯＥＣＤは２１日の報告書で、今年の韓国経済成長率予測値を５月の予測値（３．８％）より０．２ポイント引き上げた。

ＡＤＢ・ＯＥＣＤ・韓銀の経済見通しを比較すると微妙な差が見える。今年の成長率予測値は同じだが、来年の成長率予測値や物価上昇率予測値はやや異なる。来年の韓国の成長率予測値についてＡＤＢは３．１％を提示した。先月末に韓銀が提示した予測値（３％）と比較すると０．１ポイント高い。ＯＥＣＤの来年の韓国の成長率予測値は２．９％だった。ＯＥＣＤは従来の予測値（２．８％）を０．１ポイント上方修正した。ＯＥＣＤが今年と来年の成長率予測値を同時に引き上げた国は韓国・アルゼンチン・メキシコ・スペインの４カ国だけだった。

韓銀によると、韓国経済は昨年４－６月期（前期比－３．２％）に底を打ち、昨年７－９月期（２．２％）にプラス成長に転じた。続いて昨年１０－１２月期（１．１％）、今年１－３月期（１．７％）、４－６月期（０．８％）にも成長が続いた。

今年の韓国の物価上昇率予測値について、ＡＤＢは２％、韓銀は２．１％、ＯＥＣＤは２．２％を提示した。ＡＤＢは今年、アジア４６カ国の消費者物価が２．２％上昇すると予想した。従来の予測値（２．４％）と比較すると０．２ポイント低い。

ＯＥＣＤは世界経済が今年５．７％成長すると予想した。５月の予測値を０．１ポイント上方修正した。特に米国（６．９％→６％）と日本（２．６％→２．５％）の成長率を５月の予測値より引き下げた。主要２０カ国・地域（Ｇ２０）の成長率予測値は６．１％と予想した。５月の予測値（６．３％）より０．２ポイント低い。今年の中国の経済成長率予測値は８．５％を維持した。