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文大統領「10月中にベトナムにコロナワクチン100万回分以上支援」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.22 08:17
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韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は21日(現地時間)、ベトナムのグエン・スアン・フック主席との首脳会談で、100万回分以上のコロナワクチンの支援を約束した。

国連総会に参加するために米国ニューヨークを訪問中の文大統領はこの日、フック主席との首脳会談で「両国はコロナ発生初期から防疫物資を分け合って一緒に危機を克服してきた」とし「韓国は100万回分以上のコロナワクチンを10月中にベトナムに支援しようとの考え」と明らかにした。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の朴ギョン美(パク・ギョンミ)報道官が書面ブリーフィングを通じて伝えた。

 
開発途上国にワクチンを供給するコバックス(COVAX AMC)に来年までに2億ドル(約218億円)を供与する形の財政支援の他に韓国が特定国家にワクチンを直接支援することにしたのは今回が初めてだ。

青瓦台はただし、どの種類のワクチンを支援するかなどについての具体的説明はしなかった。

文大統領はこの日の会談で、ワクチン支援の他にも韓国のワクチン生産技術とベトナムの潜在力を結合した韓・ベトナム保健・ワクチンパートナーシップの構築をはじめ、韓国企業がベトナムで準備しているワクチン第III相臨床試験に対するベトナム当局の支援と協力に対しても言及した。

フック主席は「韓国とベトナムの包括的パートナーシップと相互信頼を基盤とした協力を期待する」とし「韓国のパンデミック管理や社会経済的回復など、ベトナムは韓国から学ぶ点が多い」と答えた。あわせて2009年に樹立した戦略的パートナー関係をもう一段階飛躍させていこうと提案した。

これに両首脳は来年修交30周年を迎えて両国関係を格上げすることにした。

文大統領は「9000社余りの韓国企業がベトナムに進出していて、戦略的協力パートナーとして両国が共に発展している」とし「韓国はベトナムの3大交易対象国であり1位投資国で、ベトナムは韓国の新南方政策の核心パートナーとして韓国の4大交易対象国」と話した。

文大統領は続いて「韓・ベトナムFTA発効6年を迎えて両国経済協力関係が一層緊密になっていて、2023年交易額1000億ドルの目標達成も可能だと考える」とし「韓国企業がバイオ・医薬品、インフラ、金融分野でベトナム進出を希望しているが持続的な関心と支援をお願いしたい」と述べた。

文大統領はまた、韓半島(朝鮮半島)の平和に向けた韓国政府の取組みに対して、ベトナムが変わりない支持を表明したことに対して謝意を表明し、「北朝鮮との対話再開のために国連安全保障理事会理事国であり、韓・東南アジア諸国連合(ASEAN)対話調整国であるベトナムの役割をお願いしたい」と述べた。

両国の人的交流に関しても、文大統領は「それぞれ20万人余りの国民が両国に居住している」とし「ベトナムが韓国語を第1外国語に選定したことに感謝し、韓国でもベトナム語やベトナム文化に対する関心が高まっている。言語と文化を通じて両国国民間の相互理解がより一層深まることを望む」と話した。

フック主席も「朴恒緒(パク・ハンソ)監督がベトナムサッカーチームを力強く率いていて、ワールドカップ(W杯)予選戦を行う。次の試合はオーストラリアと中国」としながら朴監督に言及して親近感を表した。文大統領は「ベトナムのW杯善戦を祝い、今後も善戦を祈る」と呼応した。

今回の会談はフック首相が今年4月に国家主席に就任してから初めて行われた対面式の会談だった。

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    韓国の文在寅大統領。キム・ソンリョン記者
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