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話題集めた韓国観光広報キャンペーン、約1年ぶりに「怒りの耕運機」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.21 09:07
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『虎が降りてくる』で話題を集めた韓国観光広報キャンペーンが1年ぶりに「怒りの耕運機」を引き連れて帰ってきた。韓国文化体育観光部と韓国観光公社が共同制作した『フィール・ザ・リズム・オブ・コリア(Feel the Rhythm of Korea)』キャンペーンの第2弾だ。

今回の動画は合計8編で、ソウル、釜山(プサン)・統営(トンヨン)、大邱(テグ)、瑞山(ソサン)、順天(スンチョン)、江陵(カンヌン)・襄陽(ヤンヤン)、慶州(キョンジュ)・安東(アンドン)の10地域を背景にしている。今月3日にユーチューブに公開された後、半月で平均再生回数800万回を超えた。特に映画『マッドマックス』をパロディした『マッドマックス(瑞山編)』の動画は、再生回数1000万回を大きく上回った。民謡『オンヘヤ』を再解釈したラッパーWoodie Gochild(ウッディ・ゴーチャイルド)の音楽を背景に、数十人のお年寄りが耕運機で干潟を走る。

 
伝統的な韓国の姿を最も洗練された手法で紹介する同キャンペーンは、どのように誕生したのか。『フィール・ザ・リズム・オブ・コリア』シーズン2を企画したHSアドのチェ・ジフン・クリエイティブディレクターに会って話を聞いた。

――前作に続き、今回のキャンペーンも話題を集めている。

「シーズン1の成功のおかげで、大きな関心が寄せられたようだ。韓国の伝統文化を世界のMZ世代(ミレニアル・Z世代)に合わせてヒップに(hip、かっこよく)表現したのが前作の成功要因だと考え、その点を継続しようと考えた。シーズン1では、フュージョン国楽で全コンテンツを作ったが、今回のシーズンは多様な音楽のジャンルを基に、各地域に合わせたストーリーテリングを試みた。有名ヒップホップレーベルのH1GHR MUSICとAOMGが企画意図にぴったりの音楽を作ってくれた」

――製作過程で最も重要視した点は。

外国人に韓国について質問すると、ショッピング、ビューティー、食品など、一律的な答えが返ってくる。現代的で洗練された韓国の姿を広報することも重要だが、あちこちに隠れている昔風で独特な魅力を伝えたかった。だから、各地域の主要な観光地から少し離れていても、韓国の本当の魅力を知らせることができる路地に集中した。シーズン1に続いてシーズン2でも動画の最後のハッシュタグに「#頑張れ世界(Cheer up the world)」「#すぐに会いましょう(Meet you soon)」という言葉をつけた。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)のため直接訪問することは難しいが、旅行するように見て楽しむことができるコンテンツを作ろうという目標だった」

――目標としたことが最もよく具現化された動画は。

「8編とも気に入っているが、カンガンスルレ(輪になって歌いながら踊る遊び)の場面が出てくる慶州・安東編とソウル1・2編を挙げたい。ソウルは若く華麗な都市であり、同時に数百年の歴史を持つ古都という点に焦点を合わせた。だから1編には発展を繰り返す都会の姿を、2編には鍾路(チョンノ)、黄鶴洞(ファンハクドン)などを背景に、長い時間持ちこたえてきた歴史的な姿を映そうと考えた。かつては韓国の広報資料を作成する際、素晴らしい洗練された姿ばかり見せようとしたが、隠そうとしていた伝統的な姿を堂々と見せることができて良かった。このような自信を持つことができるというのが、韓国の高まった位相を反映していると考える」

――瑞山編の反応が爆発的だ。

「瑞山という地域をいかにうまく表現できるか考えていて、干潟を走る耕運機の動画に触れた。映画『マッドマックス』公開以降、この動画が一種のインターネット・ミーム(meme)のように話題になった。韓国の干潟を面白く紹介することができる方法だと判断して、これを強烈に演出しようと思った。撮影を手伝ってくれた瑞山吾池里(オジリ)の里長さんが「70年の生涯でこんなに面白いことはなかった」とおっしゃっていたのが記憶に残っている。ご協力くださった住民の皆さんに感謝している」

――今回の企画の人気を実感するか。

コメントを通じて体感している。「韓国をありのままに見せてくれて感動的だ」、「おもしろくて楽しくて気分がいいのに、なぜ涙が出るのだろう」というコメントが記憶に残っている。かつては韓国の観光広報映像を制作する際、外国人を対象にするか、韓国人を対象にするかを分けたが、今回の映像ではデジタル時代の興とヒップをキャッチしようと努力した。大衆に韓国の隅々を振り返るきっかけを提供できたようで嬉しく思う」

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    2021.09.21 09:07
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    先月、瑞山・看月庵近くで地域住民と『フィール・ザ・リズム・オブ・コリア』の制作陣が撮影を行っている。[写真 チェ・ジフン]
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